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症例

Medical

★軽度

比較的初期の虫歯で、歯の崩壊が少ないもの

虫歯の写真
虫歯の写真
主な治療法 コンポジットレジン修復
ダイレクトボンディング

ポイント

必要最小限の歯の切削

【症例①】コンポジットレジン修復

レジンと呼ばれる特殊な樹脂を使い、その日のうちに歯と直接くっつけて盛り付けます。余分な歯を削らずに済み、また詰め物や脱離、知覚過敏が少ない治療です。

コンポジットレジン修復の写真
コンポジットレジン修復の写真
症状 しみる
希望 歯を削る量を少なく、費用を抑えたい
所見 口腔内所見から軽度の虫歯を確認
回数 1回
リスク・
副作用
破折、脱離、変色、色が合わない、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 保険診療

ポイント

比較的、軽度の虫歯や前歯など、力がかかりにくいところに適しています。
問題点として変色や強度があり、定期的なやり変えが必要になることが多いです。

【症例②】ダイレクトボンディング

コンポジットレジンのデメリットでもある強度を改善し、また接着処理を強めることで、奥歯や中程度の虫歯にも応用が可能。
また、変色が少なく、二次的な虫歯も低減します。

治療前

ダイレクトボンディングの写真

治療後

ダイレクトボンディングの写真

5年後

ダイレクトボンディングの写真
症状 特になし
希望 見た目が気になるので治療してほしい
長持ちする治療が良い
所見 修復物の劣化による二次虫歯と、歯の裂溝からの虫歯を確認
治療内容 しっかりとした防湿下のもと、緊密な充填を行い、凹凸がない研磨を行った
回数 1回
経過 知覚過敏等の不快症状もなく経過良好
リスク・
副作用
破折、脱離、変色、色が合わない、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
※コンポジットレジン修復よりは、これらの症状は軽減されています
費用 1本3万円(税抜)×4本

ポイント

ダイレクトボンディングを選択することで、詰め物が長持ちし、再治療の介入が少なくなり、歯を削る機会が大幅に減ります。

★★中程度

虫歯による崩壊は大きいが神経にまで到達していない虫歯

2次虫歯とは

  • 詰め物の劣化や隙間から虫歯菌が侵入することにより、新たに虫歯ができること
  • 中程度以上の虫歯であることがほとんど
インレーの2次虫歯

銀歯の詰め物は、経年的劣化による変形でその下が虫歯になっていることが多いです

二次虫歯の写真
二次虫歯の写真
コンポジットレジンの2次虫歯

コンポジットレジンも経年劣化により接着が剥がれ、虫歯になることが多いです

二次虫歯の写真
二次虫歯の写真
大きい修復物の2次虫歯

修復物の大きさが大きすぎたり、過度に力がかかる場所に修復物を詰めると劣化のスピードが比較的速くなり、やり替えの頻度が増えることになります

二次虫歯の写真
二次虫歯の写真

ポイント

2次虫歯をとり除くことで修復範囲がさらに広くなります。
その際、修復範囲が広くなり、強度が求められる場合はできる限り今まで入っていたものより強い材質が求められます。

  • 範囲の変更:インレー→オンレー、オーバーレイ
  • 材質の変更:銀歯、コンポジットレジン→セラミック

範囲による詰め物の種類

インレー(inlay)、アンレー(onlay)、オーバーレイ(overlay)は、虫歯治療などで使用される詰め物(補綴物)の種類で、削る範囲や覆う範囲によって分類されます。

01.インレー(Inlay)
適応範囲
  • 部分的な詰め物で、歯の咬合面(かみ合わせ部分)や溝の部分だけを補う
  • 歯の尖った部分(咬頭)を削らずに修復できる
特徴
  • 比較的小さな虫歯に適用
02.アンレー(Onlay)
適応範囲
  • インレーよりも大きな範囲を修復
  • 歯の尖った部分(咬頭)を含む範囲を覆う
特徴
  • 咬頭を補うため、歯の強度が高くなる
  • インレーよりも歯を削る範囲が広い
  • クラウン(被せ物)ほどではないが、強度が必要な場合に適応される
03.オーバーレイ(Overlay)
適応範囲
  • アンレーよりさらに広い範囲を覆う
  • 歯の咬合面全体をカバーする
特徴
  • クラウン(冠)に近いが、歯の側面までは覆わない
  • 歯の削る量を抑えつつ、広範囲を補強できる
  • 咬合力(かみ合わせの力)が強い人に向いている

まとめ(違い)

  • インレー → 小さい範囲の詰め物(咬頭を削らない)
  • アンレー → 咬頭を含む詰め物
  • オーバーレイ → 咬合面全体を覆う(クラウンに近い)

治療の選択肢は、虫歯の進行度や歯の状態によって変わります。

【症例③】セラミック

ダイレクトボンディングよりさらに強度が必要な場合に使用します。
より審美性が高く、汚れがつきづらいのもセラミックの特徴です。

症例3-1
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
症状 甘いものがしみる
希望 長持ちする材料にして欲しい
所見 古いコンポジットレジンから2次虫歯を確認
治療内容 虫歯を全て除去すると歯の崩壊が大きかった為、インレー及びアンレーに変更し、セラミック治療を行った
回数 2回
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 1本10万円(税抜)×3本
症例3-2
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
症状 歯にものが詰まる
希望 虫歯になりにくい材料にして欲しい
所見 コンポジットレジン修復の劣化、歯の破折を確認
治療内容 もともと噛み合わせの位置に修復されていたコンポジットレジンは強度的に不足する為、アンレーに変更
1番奥の歯もインレーに変更した
回数 3回
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 1本10万円(税抜)×2本
症例3-3
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
症状 特になし
希望 銀歯を白くしてほしい
所見 銀歯は経年的な劣化により変形が認められた、また古いコンポジットレジンも破折してきている
治療内容 奥歯4本をセラミックにて修復治療を行った
1番奥の歯は神経治療を行ったためクラウンにしている
回数 4回
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 インレー1本 10万円(税抜)×2本
アンレー1本 10万円(税抜)
クラウン1本 15万円(税抜)
症例3-4
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
セラミックの症例写真
症状 歯が欠けた
希望 強度のある材料がいい
所見 許容範囲を超えたインレーのため歯が破折してきている
治療内容 歯の全周が薄くヒビが入ってきた為、フルカバーの修復治療を検討
今回は歯を大きく削らないようクラウンではなく、オーバーレイで治療を行った
回数 2回
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 10万円(税抜)

★★★重度

神経にまで及んだ虫歯

主にレントゲンで、虫歯が神経にまで及んでいるかどうかを判断します。
自覚症状が少ないため定期検診なので発見されることも多いです。

【症例④】断髄治療

大きな虫歯ですが、臨床症状が少ない場合、神経の一部分を除去して、可及的に残りの神経を保存することが可能な場合があります。

断髄治療

神経からの出血を確認

断髄治療

上部歯髄を除去した状態

断髄治療

MTAにて充填を行った状態

断髄治療

治療直後

断髄治療

治療1年後
特に再感染は認められない

断髄治療
症状 甘いものでしみる
希望 神経を残して治療してほしい
所見 レントゲン写真にて、虫歯と神経との近接を確認
治療内容 ラバーダムにて防湿を行い、神経上部を除去、MTAにて断髄を行った
回数 1回
経過 治療後に痛みはなく経過良好のため、補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 5万円(税抜)

ポイント

抜髄治療と比較して、神経の一部を残すことができるので、歯を削る量が少なく、また感染リスクが軽減されます。

【症例⑤】歯髄再生療法

根尖に僅わずかにでも神経が残存していた場合に、それを使って根管全体の神経を再生させる治療

CT画像

治療前

歯髄再生療法

1ヶ月後

歯髄再生療法
デンタル画像

治療前

歯髄再生療法

治療直後

歯髄再生療法

1ヶ月後

歯髄再生療法

3ヶ月後

歯髄再生療法
症状 階段の上り下りで頭から歯にかけてひびく
希望 できるだけ神経を残したい
所見 CT画像にて上顎洞に炎症を確認
治療内容 神経に生活反応を認めた為、歯髄再生療法と断髄治療を併用して根管治療を行なった
回数 1回
経過 治療後数週間で症状改善、CT画像でも治癒を確認した為、補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 5万円(税抜)

ポイント

従来では確実に抜髄だったものが、残せるように!

【症例⑥】抜髄治療

虫歯が大きく、自覚症状が強い場合は、神経を全て除去することが多いです。
根っこの先まで、感染が及んでいる場合とそうでない場合で、治療の成功率が変わります。

抜髄治療トレース

抜髄治療
抜髄治療
症状 熱いものがしみる
希望 時間がかかっても良いので、しっかり治療してほしい
所見 レントゲン写真にて虫歯が神経に到達しているのを確認
治療内容 抜髄治療を行い、ガッタパーチャにて根管充填を行った
回数 4回
経過 治療翌日に軽度の違和感はあったものの、その後すぐに収まった
噛んだときの痛みもないので、補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 保険診療

ポイント

軽度の感染で保険治療を希望されたことから、ガタパーチャにて根管充填を行いました。
重度の感染と比較して治療成績はいいです。

【症例⑦】感染根管治療 軽度の感染

主に一度、神経治療をした歯に対して、再度治療を行います。
根っこの治療がうまくいってない場合に行うことが多いです。

症例7-1
感染根管治療
感染根管治療
症状 歯茎が腫れる
希望 かぶせものをやりかえたい、根っこまでしっかりと治療したい
所見 レントゲン写真にて再感染を確認
治療内容 根っこ感染は軽度なものだったが、確実な治療を希望されたため再度根管治療行い、MTAにて根管充填を行った
回数 2回
経過 症状もなく経過良好のため、補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 16万円(税抜)
症例7-2
感染根管治療
感染根管治療
症状 歯が欠けた
希望 歯をきれいにしたい
所見 レントゲン写真にて、前歯2本の根っこの先が未治療であるのを確認
治療内容 MTAにて根っこの先まで緊密に根管充填を行った
回数 1回
経過 症状もなく経過良好のため、補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 1本10万円(税抜)×2本

ポイント

MTAにて根管充填することで根っこの再感染率が低減し、歯の強度が増加します。
歯を長く持たせるのに大切な材料といえます。

【症例⑧】根管治療 難症例

症例8-1

治療前

根管治療 難症例

治療後

根管治療 難症例

治療前

根管治療 難症例

治療直後

根管治療 難症例

1ヵ月後

根管治療 難症例

1年後

根管治療 難症例

5年後

根管治療 難症例
症状 噛むと痛い
数年前に治療
希望 他の医院にて歯を抜くか、歯茎を切って根っこの切断治療を行うかと言われた
できるだけ外科治療は避けたい
所見 慢性的な炎症により根っこが溶けてなくなってきている
治療内容 根管内の徹底的な感染物の除去を行い、MTAによる緊密な根管充填を行った
なお、隣在歯も同様の治療を行っている
回数 1回
経過 自覚症状がなくなり経過良好のため補綴処置に移行した
現在は特に問題なくメンテナンスに通われています
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 各1本10万円(税抜)

ポイント

根っこの炎症を放置することで、骨や根っこが溶けてなくなっていきます。
できるだけ早く治療してあげることが大切です。

症例8-2

治療前

断髄治療

治療直後

断髄治療

1年後

断髄治療
症状 歯茎がめちゃくちゃ腫れてきた
数年前に治療
希望 何度も治療したくない
所見 根管治療は不完全で、慢性的な炎症が急性化したと思われる
治療内容 再度根管治療行う
治療によってわかった事は、1つの根に2本の根管が存在し、治療が不完全だったため、炎症が残存していた
2本の根管を再治療し、MTAにて根管充填を行った
回数 2回
経過 治療直後は違和感があったものの、数週間で症状が寛解しものが噛めるようになった
腫れも治療後に収まりきれいに歯茎もきれいに治癒した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 10万円(税抜)

ポイント

下の前歯は根っこが1本ですが、根管は2本であることがしばしば見られます。
裸眼での治療では、そういった根管を見つける事は難しく、マイクロスコープでの治療が必要となります。

パーフォレーションリペア

パーフォレーション(Perforation)とは、根管治療(歯の神経の治療)中に歯に穴が開いてしまうこと。

パーフォレーションの主な原因
01.解剖学的な誤認
  • 歯の形や根管の位置を誤って判断し、適切な位置を削れずに歯の壁に穴を開けてしまう。
02.過度な削りすぎ
  • 根管拡大や治療時に、意図せず歯の壁を削りすぎて貫通してしまう。
03.器具の誤使用
  • 根管治療中にドリルやリーマーなどの器具を不適切に使用し、歯の内部を突き抜けてしまう。
04.再治療(再根管治療)時の脆弱性
  • 以前の治療で歯質が弱くなっている場合、新たに削ることで穴が開きやすくなる。

パーフォレーションのリスクと影響

  • 感染のリスク増加:歯の内部に穴が開くことで、細菌が入りやすくなり炎症を引き起こす。
  • 歯の保存が難しくなる:穴が大きい場合、適切な修復が難しく、抜歯が必要になることもある。
  • 治療の成功率低下:パーフォレーションの位置や大きさによっては、根管治療の成功率が下がる。
当院における
パーフォレーションの治療
01.MTA(ミネラルトライオキサイドアグリゲート)の使用
  • MTAは、組織親和性が高く、硬化後に細菌の侵入を防ぐ性質があるため、パーフォレーションの修復によく使われる。
02.適切な封鎖を行い、根管治療を続行
  • 早期に発見し、小さいパーフォレーションであれば、封鎖処置をして治療を継続できることが多い。
03.抜歯が必要になる場合もある
  • パーフォレーションの位置が不適切(例えば根の分岐部など)で、修復が困難な場合は、抜歯が選択されることもある。

【症例⑨】パーフォレーションリペア

パーフォレーションリペア
パーフォレーションリペア
パーフォレーションリペア
パーフォレーションリペア
症状 数ヶ月前に治療したが、腫れが治まらない
希望 何度も治療したくないので、しっかり治してほしい
できるだけ歯は抜きたくない
初見 歯茎からの膿が認められ、レントゲン写真にてパーフォレーションが確認された
治療内容 根管から逸脱した充填物を全て除去し、本来の根管を治療、MTAにて充填した
回数 2回
経過 歯茎からの膿も止まり、痛みなどもなく経過良好のため補綴処置に移行した
リスク・
副作用
神経症状、術後疼痛、咬合痛、根尖病変、抜歯
費用 10万円(税抜)

ポイント

パーフォレーションの場合、どこに穴が空いているかが大切で、それにより治療内容が変わります。

【症例⑩】セラミッククラウン

神経を取ることで、周辺の歯が少なくなり、詰め物だけでは強度が不足するため、かぶせものに変更する必要があります。

症例10-1
セラミッククラウン
セラミッククラウン
セラミッククラウン
症状 噛むと違和感がある
希望 2次虫歯になりにくい材料がいい
所見 旧補綴物を除去した際、2次虫歯を確認
治療内容 虫歯治療及び根管治療後にセラミッククラウンにて補綴治療を行なった
回数 2回
経過 咬合痛もなく経過良好
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 15万円(税抜)
症例10-2
セラミック審美治療
セラミック審美治療
セラミック審美治療
症状 歯が欠けた
希望 歯をきれいにしたい
所見 前歯2本の歯の先が欠けてきている
治療内容 根管治療後にセラミッククラウンにて補綴治療を行なった
回数 2回
経過 審美的にも満足され、破折等もなく経過良好
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 1本18万円(税抜)×2本
症例10-3
セラミック審美治療
セラミック審美治療
セラミック審美治療
症状 かぶせものの境目が気になる
所見 補綴物の経年劣化、不良補綴物による歯肉退縮を確認
治療内容 根管治療後にセラミッククラウンにて補綴治療を行なった
回数 2回
経過 審美的にも満足され、歯肉退縮もなく経過良好
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 1本18万円(税抜)×3本
症例10-4
セラミック審美治療
セラミック審美治療
症状 黒い歯茎が気になる
希望 綺麗にして欲しい
所見 左上の歯茎にサイナストラクト(膿の出口)、前歯に不良補綴物、正中がずれたクラウンが装置されている
治療内容 前歯の根管治療及びインプラント治療後、セラミッククラウンにて補綴治療を行なった
回数 6回
経過 歯茎とセラミッククラウンが違和感なく調和し、審美的に経過良好
リスク・
副作用
破折、脱離、術後疼痛、神経症状、咬合痛、抜歯
費用 1本18万円(税抜)×5本

ポイント

自分の歯を使って治療できる最終段階のステージです。
再治療を減らすためには、根っこの治療を含め、できるだけ精密な治療が必要です。
セラミッククラウンは強度があり、歯よりも汚れがつきづらい材料です。長期的に歯を維持するために必要不可欠な材料だと考えます。

★★★★超重度

歯茎や骨の中まで及んだ虫歯や歯根の破折

超重度
超重度

【症例⑪】インプラント

インプラント

現在、歯を失った場合、様々な治療法が存在します。
インプラントはその中でも、第一選択として選ばれることが多いです。
理由としては、数多くのエビデンスが存在しており、トラブルの少ない治療を行うことが可能だからです。

症例11-1
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
症状 噛むと痛い
希望 しっかり噛みたい
所見 レントゲン写真にて根の破折を確認
治療内容 保存不可能と診断
歯を抜くと同時に、インプラントを埋入
事前にインプラント用ステントを作成することにより歯茎を切らず、また正確に安全な位置にインプラントを埋入することができた
埋入から2ヶ月後に印象行い、最終的な補綴処置に移行した
回数 5回
経過 噛んだときの痛みもなく、しっかり物が噛めるとのこと
奥歯は特に歯の清掃が難しいため、周りの歯を含めた歯の清掃指導を徹底していく
リスク・
副作用
術後疼痛、腫れ、内出血、金属アレルギー、レントゲンのハレーション、神経損傷、上顎洞炎、生着不良、破折、歯周病、歯肉退縮、清掃不良、移動、違和感
費用 51万円(税抜)

ポイント

歯を抜くと同時にインプラントを埋入することで、骨のダメージが最小限に抑えられる
さらに外科治療の回数が少なくて済むので負担が少ない
またステントを使うことで安心安全に、なおかつスピーディーに治療行うことができる

症例11-2
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
症状 歯が取れた
痛みは無い
希望 前歯を全部きれいにしたい
初見 顕微鏡下で根っこの破折を確認
治療内容 インプラント治療と並行して、その他の歯の補綴治療を行った
左上の前歯のインプラント治療は、歯を抜くと同時にインプラントを埋入
さらに事前に作成しておいたインプラント結合型専用の仮歯を装着
そのまま2ヶ月過ごしてもらい、最終的な補綴処置に移行した
回数 4回
経過 治療直後はインプラント周辺に違和感があったものの、数ヶ月で消退
現在は審美的、機能的にも満足されている
リスク・
副作用
術後疼痛、腫れ、内出血、金属アレルギー、レントゲンのハレーション、神経損傷、上顎洞炎、生着不良、破折、歯周病、歯肉退縮、清掃不良、移動、違和感
費用 59万円(税抜)
セラミッククラウン18万円(税抜)×5本

ポイント

インプラント結合型の仮歯を製作することにより、審美性の確保だけでなく、インプラントとその周辺を清潔に保つことができる
また最終的な補綴を想定して仮歯を設計することでスムーズに補綴処置に移行することができる

症例11-3
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント
症状 前歯がぐらぐらする
希望 周りの歯を含めてきれいにしてほしい
所見 視診にて根っこの破折を確認
治療内容 インプラント治療と並行して、その他の歯の補綴治療を行った
左上の前歯のインプラント治療は、歯を抜くと同時にインプラントを埋入
さらに事前に作成しておいたインプラント結合型専用の仮歯を装着
そのまま2ヶ月過ごしてもらい、最終的な補綴処置に移行した
回数 4回
経過 治療後痛みもなく経過良好
現在は審美的、機能的にも満足されている
リスク・
副作用
術後疼痛、腫れ、内出血、金属アレルギー、レントゲンのハレーション、神経損傷、上顎洞炎、生着不良、破折、歯周病、歯肉退縮、清掃不良、移動、違和感
費用 59万円(税抜)
セラミッククラウン 18万円(税抜)×2本
ダイレクトボンディング 9万円(税抜)

ポイント

もともと左右の前歯の大きさが不揃いであることから、左にインプラント入れても自然な補綴物を装着することができない
そのため、右の前歯とのバランスを整え、できるだけシンメトリーの補綴形態を付与して製作した

インビザライン

インビザライン iGO(アイゴー)は、軽度から中等度の歯並びの矯正に特化したマウスピース矯正

インビザライン iGOの特徴
01.適応範囲が限られる
  • 主に第二小臼歯~第二小臼歯の軽度な歯列不正に対応
  • 軽度なすきっ歯、ねじれ、傾きなどの矯正に適している
  • 奥歯の大きな動きや重度の噛み合わせの問題には不向き
02.治療期間が短め
  • 一般的なインビザラインと比べて治療期間が短い(約3~6か月程度)
  • 軽度な歯並びの乱れを効率的に改善できる
03.コストが比較的抑えられる
  • 奥歯を動かす大掛かりな矯正が不要なため、通常のインビザラインより費用が低め
  • ただし、症例によっては通常のインビザラインが必要になることもある
04.スキャンによる診断が可能
  • iTero(アイテロ)という3Dスキャナーを使用して、矯正後のシミュレーションを事前に確認できる
  • 矯正の適応範囲かどうか、すぐに判断できる
05.目立ちにくく、取り外し可能
  • 透明なマウスピース型なので目立ちにくい
  • 食事や歯磨きの際に取り外しができ、衛生的
インビザライン iGOが適している人
  • 軽度な前歯の歯並びが気になる人
  • 矯正期間を短くしたい人
  • 目立ちにくい矯正を希望する人
  • 部分矯正でコストを抑えたい人

注意点

  • 適応範囲が限られるため、重度の歯列不正や奥歯の噛み合わせの問題には向かない
  • マウスピースを1日20~22時間装着しないと効果が出にくい
  • 事前の診断で、iGOではなく通常のインビザラインが必要と判断される場合がある

【症例⑫】インビザライン

症例12-1
インビザライン
インビザライン
インビザライン
インビザライン
インビザライン
インビザライン
希望 歯並びをきれいにしたい
所見 奥歯の噛み合わせに問題はなく、前歯部の歯並びが悪い
治療内容 専用の口腔内スキャナーにて資料を採取し、事前にシミュレーションをし、納得してもらった上で治療を行った
前歯にアタッチメントと呼ばれるレジンを装着し、各歯の間を約0.3ミリ削りスペースを設け、矯正を行った
経過 歯の痛みや知覚過敏の症状もなく、問題なく矯正が勧められた
約6ヶ月で治療を終了した
リスク・
副作用
痛み、違和感、歯肉退縮、歯の脱落、歯の動揺、咬合痛、審美障害、変色、抜歯、虫歯、歯周病、顎関節症、アレルギー、治療期間の延長、後戻り、発音障害、口臭、食片圧入、歯が動かない、シミュレーションどおりいかない
費用 45万円(税抜)
症例12-2
インビザライン
インビザライン
インビザライン
インビザライン
希望 矯正の後戻りが気になる
初見 前歯を中心に矯正の後戻りが見られる
特に右上前歯の捻転と前歯の隙間が顕著
治療内容 専用の口腔内スキャナーにて資料を採取し、事前にシミュレーションをし、納得してもらった上で治療行った
前歯にアタッチメントを装着し、矯正治療を行った
なお、今回は隙間が空いてるのを閉鎖する治療になるので、歯と歯の間は削っていない
経過 約3ヶ月で終了
後戻りしやすいため、アライナーによって保定を慎重に行ってもらっている
リスク・
副作用
痛み、違和感、歯肉退縮、歯の脱落、歯の動揺、咬合痛、審美障害、変色、抜歯、虫歯、歯周病、顎関節症、アレルギー、治療期間の延長、後戻り、発音障害、口臭、食片圧入、歯が動かない、シミュレーションどおりいかない
費用 45万円(税抜)

ポイント

ご自身では、フルの矯正治療か、部分的な矯正治療か判断がつかないと思います。
まずはご来院いただき、検査を受けられることをお勧めいたします。

エアフロー

当院は、GBT認定歯科医院です

GBTについて

歯科治療におけるEMS社の「GBT」とは、「Guided Biofilm Therapy(ガイド付きバイオフィルム療法)」の略です。
GBTは、歯の表面に付着しているバイオフィルム(細菌の集合体)を効果的に除去することを目的としています。具体的には、以下のような特徴があります

01.バイオフィルムの可視化
  • 治療前に特別な染料を使用して、歯の表面にあるバイオフィルムを目視で確認できるようにします。これにより、細菌がどこに多く付着しているかを正確に把握し、効率的に治療を行うことができます。
02.エアフロー技術
  • バイオフィルムを除去するために、EMSのエアフロー(エアジェット)デバイスを使用します。このデバイスは、微細なパウダーと温水を噴射することで、歯の表面や歯周ポケットに付着したバイオフィルムを優しくかつ効果的に除去します。
03.痛みの軽減
  • GBTは非常に優れた精度でバイオフィルムを除去できるため、従来のスケーリングと比較して痛みを感じにくい治療法とされています。
04.予防的アプローチ
  • GBTは主に歯周病や虫歯の予防を目的とした治療方法です。バイオフィルムが原因となる病気の予防に効果的とされています。

【症例⑬】エアフロー

症例13-1 着色の症例
着色の症例
着色の症例
治療内容 研磨剤を使って着色を取る場合は、研磨剤の粒子を使って着色をとります
しかしこの粒子が着色をとると同時に歯を傷つける恐れがあります
歯の傷は、歯の着色のさらなる原因になります
エアフローでは歯を傷つけることがないため、そういった恐れがありません
リスク・
副作用
味による不快感、アレルギー、着色の完全除去、痛み、腫れ、出血、皮下気腫、喘息、気管支炎
費用 3,000円(税抜)
症例13-2 矯正中の症例
矯正中の症例
矯正中の症例
矯正中の症例
治療内容 歯の染め出しで色が残っているところが磨き残しになります
これらは通常の歯ブラシでは除去することが難しく、また超音波を当てることで歯や装置を傷つける恐れがあるため、エアフローが適しているといえます
リスク・
副作用
味による不快感、アレルギー、着色の完全除去、痛み、腫れ、出血、皮下気腫、喘息、気管支炎
費用 3,000円(税抜)
エアフローのメリット
  • 歯を傷つけずに清掃できる → 従来のクリーニングと比べ、エナメル質を傷つけにくい
  • 痛みが少ない → 振動が少なく、歯科の機械が苦手な人でも快適
  • 短時間で効果的なクリーニング → 歯の表面や歯周ポケットの細菌・着色を効率よく除去
  • 矯正中やインプラントの人にも適応可能 → 矯正装置の周囲やインプラントの清掃にも適している
エアフローの注意点
  • 歯石除去(スケーリング)とは異なる → 歯石が多い場合は、エアフローの後にスケーリングが必要になることがある。
  • 知覚過敏の人は刺激を感じることがある → 一時的にしみることがあるが、強い痛みはほぼない。
  • 定期的なメンテナンスが必要 → 一度の施術で完全に汚れを防ぐわけではなく、定期的なクリーニングが重要。

ポイント

エアフローは、痛みが少なく、短時間で歯の汚れを落とせるクリーニング方法です。特に、着色除去や歯周病予防に効果的で、矯正中やインプラントのメンテナンスにも向いています。歯石除去とは異なるため、状態に応じて併用するとより効果的です。