
子どもの頃、私は前歯をぶつけてしまったことがありました。
その歯は治療してもらったものの、その後も色や形が気になり、何度か治療を繰り返していました。
高校生の頃、そんな前歯を治療してくれた一人の歯科医師の先生との出会いがありました。
そのとき治療してもらった前歯は、20年以上経った今も残っています。
自分自身が歯科医師になった今振り返ると、この一本の歯が、現在の私の診療スタイルに大きく影響しているように思います。
この記事でわかること
1. なぜ一本の前歯が今の診療方針につながったのか
2. 20年以上経って歯科医師として感じること
3. HALO DENTAL CLINICが治療で大切にしていること
前歯がコンプレックスでした
子どもの頃、私はかなり活発で、遊んでいるときに前歯をぶつけてしまったことがありました。
その歯は近所の歯医者さんで治療してもらいましたが、その後も色や形が気になり、何度か治療を繰り返していました。
特に思春期になると、前歯はどうしても目につきます。
人から見ればそれほど気にならない程度だったのかもしれませんが、自分にとっては少しコンプレックスになっていました。
当時は当然、どんな治療方法があるのか、歯を削ることにどんな意味があるのか、神経を取ると将来どうなるのか、といったことは全く分かっていませんでした。
ただ、「この前歯をきれいにしたい」という気持ちだけはずっとありました。

高校生の頃に出会った先生
高校生の頃、その前歯について相談した歯科医師の先生がいました。
その先生は、ただ「この治療をしましょう」と決めるのではなく、保険治療と自由診療の違いや、それぞれの治療を選んだ場合に今後どうなっていくのかを丁寧に説明してくれました。
その説明を聞いたうえで、自分自身で納得して治療を選ぶことができました。
そして、もう一つとても印象に残っていることがあります。
その先生が、本当に楽しそうに歯科治療をしていたことです。
高校生だった私にも、それが伝わってきました。
治療が終わったとき、それまでずっと気になっていた前歯を見て、初めて「ちゃんときれいになった」と思えたことを覚えています。
20年以上経って思うこと
それから20年以上経ちました。
その前歯は、今も自分の歯として残っています。
もちろん、当時は20年後のことまで考えて治療を受けていたわけではありません。
ただ、自分が歯科医師になった今だからこそ、あのとき受けた治療の価値がよく分かります。
見た目をきれいにしてもらったことだけではありません。
歯を大きく削らずに済んだこと。
被せ物や差し歯にせずに済んだこと。
そして、神経を取らずに残してもらえたこと。
今振り返ると、このことを本当にありがたく感じています。
そのときだけきれいになる治療ではなく、その後20年以上、自分の歯として使い続けられていること。
この経験が、現在の私が「できるだけ歯を残す」「できるだけ削らない」「できるだけ神経を残す」ということを大切にしている理由の一つになっています。

今の診療で大切にしていること
この経験は、現在の私の診療にも大きく影響しています。
できるだけ自分の歯を残すこと。
必要以上に歯を削らないこと。
可能であれば神経を残すこと。
そして、治療した直後だけではなく、その歯が10年後、20年後にどうなっているのかを考えること。
ただ、すべての患者さんに同じ治療が正解だとは考えていません。
年齢や生活環境、歯の状態、治療に求めるものは一人ひとり違います。
だからこそ、治療方法を一方的に決めるのではなく、
「なぜこの治療をするのか」
「他にはどんな選択肢があるのか」
「それぞれを選ぶと将来どうなる可能性があるのか」
というところまでできるだけ説明し、その人にとって納得できる治療を一緒に考えることを大切にしています。
HALO DENTAL CLINICをつくった理由
自分が歯科医師になり、さまざまな治療を経験する中で、治療の質を大切にしようとすると、どうしても必要になるものがあると感じるようになりました。
十分な治療時間。
治療に必要な設備や環境。
そして、一人の患者さんの治療を長く見ていけること。
自分自身が患者として受けたいと思える治療を、自分の責任で提供できる環境をつくりたい。
それが、HALO DENTAL CLINICを開院した理由の一つです。
治療したその日に「きれいになった」「痛みがなくなった」と感じてもらうことも、もちろん大切です。
でも、それだけではなく、10年後、20年後に振り返ったときに、
「あのとき、この治療を受けて良かった」
と思ってもらえること。
それが、私が目指している歯科治療です。

おわりに
高校生の頃に治療してもらった一本の前歯は、20年以上経った今も残っています。
当時の私は、その治療が自分の将来の診療スタイルにまで影響するとは思っていませんでした。
でも、自分が歯科医師になった今、その歯を見るたびに、良い治療とは何なのかを考えさせられます。
治療した直後だけではなく、その先まで考えること。
できるだけ歯を残すこと。
そして、患者さん自身が治療について理解し、納得して選べること。
これからもHALO DENTAL CLINICでは、そんな治療を大切にしていきたいと思っています。
HALO DENTAL CLINICの診療に対する考え方については、医院紹介ページでもご紹介しています。

濱本 靖也(はまもと やすなり)
HALO DENTAL CLINIC 院長 / 歯科医師
・平成25年 朝日大学歯学部 卒業
・大阪市内の歯科医院にて勤務
・令和2年 HALO DENTAL CLINIC 開院
所属学会:日本歯周病学会 / 日本歯内療法学会 / 日本口腔インプラント学会 / 日本臨床歯科医学会 / 大阪府歯科医師会
HALO DENTAL CLINIC(大阪市中央区道修町4-7-11 D-HB 3F / 淀屋橋駅13番出口 徒歩3分 / 肥後橋駅6番出口 徒歩4分)